今週の木曜、4月23日にセルヴィッジデニムとシャトル織機についての記事を出します。
前振りとして3つの言葉を用意しました。「セルヴィッジ」「シャトル」「打ち込み」。辞書的な解説はどこでも読めるので、ここでは順番に定義するのではなく、3つが一本の線でつながっているということだけを先に置いておきます。
打ち込みからはじめる
織機が1分間に緯糸を入れる回数のこと。現場では「打ち込み」「回転数」と呼ばれます(英語では picks per minute)。この数字が低いほど糸にかかる張力が緩くなり、生地の表面に凹凸が残る——ここが本編の入り口になります。
シャトルは「遅い打ち込み」を出せる機構
杼(ひ)と書きます。緯糸を巻いた小さな木片が、左右を往復する。この古い機構だからこそ、毎分100〜180回転という遅い速度で織れる。現代の革新織機は毎分600〜1000回転を超えるので、同じ1mを織るのにかかる時間がまるで違います。
セルヴィッジは、その副産物
シャトルは緯糸を切らずに端で折り返す。だから耳は、糸が連続したまま自然に閉じる。革新織機にもそれぞれの方式で耳を整える仕組みはあります。ただ、一本の糸が端で連続して折り返しているシャトルの耳とは、構造そのものが違う——ここが効いてきます。
並べ直すとこうなります。
打ち込み(速度)→ シャトル(機構)→ セルヴィッジ(副産物)。
セルヴィッジが先にあるのではなく、遅い回転数の結果として耳が残っている。木曜の本編は、この線をもう少し太くした話になります。
ALLBLUEのデニム生地カタログはこちら。
