デニム生地の原価のいちばん川上には、綿花の国際相場があります。糸の値段、そして生地の値段の前提になる数字なので、当社でも定期的に確認しています。今週からその定点を、短く記録に残していきます。

7月24日時点のNY綿花先物は79.89セント/ポンド。1週間前の水準(79.12セント)から+0.77セント、率にして+0.97%と、ほぼ横ばいでした。

ただし少し引いて見ると、この1ヶ月で+3.79%、前年同月比では+19.26%。「動いていない」のではなく、上がった水準のまま高止まりしている、という局面です。79〜81セント台でのもみ合いは、これで3週続いています。

背景として報じられているのは、インドの天候不安と政府買付が下値を支え、ブラジルの増産見込みが上値を抑える、という綱引きです(Trading Economicsの市況解説より)。

ただ、正直なところを書いておきます。相場を見て仕入れのタイミングを計る、ということは実際にはあまりできません。需要があって、それに合わせてものを作る。順序としては、そちらが先だからです。安くなるまで待つ、という買い方ができる商売ではありません。

それでも数字を見ておくのは、判断のためというより、前提を知っておくためです。原料が高い水準にあるという事実は、糸の値段にも、生地の値段にも、いずれ形を変えて現れます。だから毎週、同じ場所を見ておきます。

来週も同じ場所で、同じ数字を見ます。

数値は2026年7月24日時点のNY綿花先物(Trading Economics)。単位はセント/ポンド。